2月7日に福島県が主催する「ふくしまの今を語る人」県外派遣事業と連携し、観光ビジネス学部 樋口誠司准教授の授業「エコツーリズム」において、福島県の農業についての講演会が開催されました。
農業と観光の連携も重要な考え方のひとつであることから、福島県で東日本大震災後の風評被害に苦しみ、それを乗り越えてきた農業法人でんぱたの鈴木正美取締役をお招きしました。
講演では、どのようにして野菜を収穫、流通させたか、苦難に追い込まれても屈しない「レジリエンス(立ち直る力)」について学び、風評被害で国内販売ができなくなった時、東北の大学と連携し海外に販路を開拓した苦労や、これからの日本の野菜自給率の深刻さなど多岐にわたるお話がありました。
印象的だった一言が、「人は乗り越えられるように出来ている」という言葉です。越えられない壁も、周りの人と協力すれば乗り越える事が出来る、誠実に生きていると協力してくれる人があらわれる、そのようなメッセージを感じました。




「エコツーリズム」では、環境・観光・経済のバランスを保つツーリズムの仕組みづくりなどを学んでいます。10月には、本学から1kmの距離にある東京ドーム1つ分の広さがあるそば農園・荻原園芸にフィールドワークで訪問しました。荻原社長からそばのお話を伺い、満開のそばの花見と世界のそば料理を堪能することで、八千代市を楽しめるエコツーリズムの仕組みづくりなども学びました。


観光ビジネス学部では、観光産業とその周辺産業とも連携し、多様な考え方を学び、豊かな人材育成に取組み続けていきます。