Hang in there
光が見える。とても清く澄んでいる青白い光。その光の先で、手を招いている。誰だ、誰なんだ？
ピピピピ、ピピピピ。目覚ましを止め、顔を洗う。少し勉強をして朝ご飯を食べる。授業に出る、空き時間には数学の勉強や面接練習。お風呂に入り、夜ご飯を食べ、夜間学修をして寝る。今日もそんな味気ない一日を過ごすのか。畑しかない風景、決まり事のある日々。そんな毎日がとても退屈だった。今日もそんな一日を過ごすのかと思うと憂鬱で仕方がない。
しかし、ある日を境に新時代が訪れた。教員採用試験だ。今となって思うのは、あの退屈な日々をサボらなかったことが今の楽しい日々につながっている。「塵も積もれば山となる」という言葉の意味を、今、とても実感している。そしてこの楽しい、まぶしい、光に満ちたような生活を送っている私から、あの退屈で憂鬱で辛い日々を送っている私に、今を頑張れば、この辛い日々を耐えれば楽しい日々が待っていると教えるために、手を招きたくなった。そう思い今日も私は眠りにつく。