学生の声

留学で得た7つのこと

 本来であれば大学1年生の後期から、イギリス留学で学生寮と信頼のおける厳選されたホストファミリーを紹介され、現地の学生と同じような環境で過ごす生活を体験できると思っていました。しかし新型コロナウイルス感染症の影響で、留学に行けるか行けないかの見込みすら立てられないと伝えられていました。
 ところがある日、一部変更でイギリス留学に行けることになりました。その時には私はもう大学3年生の後期で就職活動最中だと思い、留学に行っていいのかとても悩みました。家族、友だち、先生方に相談してみたところ、全員が口をそろえて「絶対に行った方がいい」と後押ししてくれました。留学できる嬉しさと、それと同じくらいの不安な気持ちを抱えて留学に行きました。

 私には、イギリス留学で感じた7つのことがあります。
 1つ目は、英語は海外に来ただけでは伸びないということです。当初は「環境も一変するし、授業を受け続け、週末に出歩きさえすれば英語は自然と身に付くだろう」と勘違いしていました。しかし、留学して2週間ほど経ったあたりから授業についていけていない感じがして、思っていた以上にConversationがないことに気づきました。そこで、夜間など空いた時間を使い、授業で勉強したことの復習に励みました。また、授業の一環でケント大学の生徒に質問をするという時間がありました。そのときに積極的に学生に話しかけるようにしました。ほかにも、電車の切符を買うときなども友だちに任せるのではなく、自分から率先して質問をし、答えを聞き取るように努力しました。

 2つ目は、一人ひとりが自分の考えを持っているということです。日本人がよく使う「わからない」という表現は、海外の人は全く使っていませんでした。授業中やConversationで当てられたら、間違っていても文法が合っていなくても、とにかく自分の考えをしっかり伝えないと相手にしてもらえません。日本国外に行ったことによって、自分の考えを持ち、なおかつしっかり伝えることがとても重要だと思いました。

 3つ目は、人の長所を褒める・短所は見ないことです。これは、Chaucer College Canterburyの先生方を見て感じたことですが、先生方は日々生活している中ですれ違ったときなどに、些細なことでも褒めてくれます。そのおかげで、自分に自信を持てるようになりました。

 4つ目は、たくさんの国の文化を知れることです。私は、イギリス以外にフランス、イタリア、マルタ、ドイツに行きました。5か国全てに違った文化があり、とても興味深かったです。

 5つ目は、行動前が一番不安なだけだということです。私はマルタ共和国に一人で行きました。空港での手続きやバス移動などちゃんとできるか不安だらけでしたが、無事旅を終えることができました。何事も挑戦してみることが大切だと感じました。

 6つ目は、海外の人も優しい人が多いことです。5つ目で述べた旅行の際に思ったことですが、「Excuse me」と声をかけると必ず立ち止まってくれて、こちらの言いたいことを理解してくれようとしてくれました。

 7つ目は、日本の清潔さ、マナーが誇れることです。ワールドカップのゴミ拾いの話題のように、日本人は海外の人からすると非常に礼儀正しく映ります。例を挙げると、海外では勤務中にスマホを触っている姿が見受けられます。日本では絶対にそんなことはありません。日本人はどんな人に対してもとても丁寧に接します。また、海外の街を歩いているといろいろな場所にゴミが落ちているのを目にします。日本ではゴミは持ち帰るか、決められた場所に捨てることがマナーとして浸透しています。マナーを守りながら過ごす日本人は礼儀正しい、と実感しました。

 この留学で多くの体験をしました。この体験を生かして就活に臨み、学んだことを忘れずに日々の生活を送っていきたいと思います。

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