教員採用試験 合格体験談

塵も積もれば山となる

私には忍耐力がないと思っていた。私が本格的に勉強し始めたのは、3年次の12月頃からだった。何から始めたらいいのかわからず、とりあえず参考書を買い漁った。しかし、私はその参考書すべてを読んだり問題を問いたりできるほどまめな人間ではなく、3日も経たずに限界が来た。何度も挫折を繰り返しながら様々な勉強法を試して自分に合う方法を探し、たどり着いた。自分に合う勉強法に。といっても、ただ47都道府県すべての自治体の過去問を解くだけだ。特にノルマを決めることなく、毎日自分の気持ちが勉強に向いているときだけ勉強した。周りのみんなは友達と1日中勉強したり、朝早く勉強したりしていたが、私には私のやり方があると割り切って、自分のペースで毎日少しずつ勉強していた。自分が思いのほかしっかり勉強していたと実感したのは、合格をいただいた後だった。教員採用試験受験生だった時と比べて空き時間が増え、「今までこの時間に何をしていたのかな」と考えたとき、「あ、勉強していたんだ」と気付いた。あなたは今、勉強したくない、どうやって勉強したらいいのかわからないなど、様々な悩みを抱えている時期だと思う。毎日の一瞬一瞬を全力で過ごすことも大切だが、少しずつ積み重ねた努力にも目を向けてみてほしい。その積み重ねがきっとあなたの未来を照らしてくれる。

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