学生の声

留学を終えて

 イギリス留学を通し、英語力の上達に加え、人との接触の仕方や積極的に行動する重要さについて身をもって痛感しました。留学直前の準備期間は「留学先ではどのような生活が待っているのだろう?」「Kent大学に通っている学生さんたちとうまく馴染むことが出来るのだろうか」「英語を流暢に話せるようになるのか」と、新しい環境への期待と不安を抱きながら日本で生活を送っていました。

 Canterburyでの生活を始めると、あまり深く考えていなかった悩みに直面しました。初めて訪れる土地で、不慣れな英語が飛び交う環境下で、初めて生活を共にする秀明大学の学生たちとの共同生活。今までそのような体験をしてこなかったため、あまりにも多くの刺激が一度に覆いかぶさり、息苦しさを感じることもありました。

 この3か月半を振り返ってみると、楽しい思い出ばかりではありませんでしたが、様々な面で確実に成長を遂げることが出来たと感じています。来て間もなく受けたテストの結果MG2のクラスになり、困難を感じることもありましたが、担任の先生をはじめ、クラスメートのみんなや、優しく教えて下さるChaucer Collegeの先生方の指導という恩恵を受け、留学生活中盤から終盤まで楽しく英語を学ぶことが出来ました。

 英語の上達に最も重要なことは、「文法や言い表し方など正確に話さなければならない」「間違っていると海外の人にからかわれてしまう」という固定観念をなくすことだと実感しました。もちろん、改まった場面や相手に誤解を招かないためにも、“正しい文法”で話せるようになるのが理想です。しかし、私たちはまだその域まで達していないのだから、留学を通して徐々に慣れていけばいいのだと改めて考えることが出来ました。難しく考えすぎてしまい英語で話すことにためらいを感じることもありましたが、単語をつなげて話しても自分の思いを伝えることは出来ると気づけました。Conversation classで、その日ごとにかわる担当の先生に「君は発音がいいね!」と褒めていただき、成長への実感を得ることもありました。今ではそういったことを実感する機会を与えてくれたこの恵まれた環境に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 Chaucer Collegeの先生方は比較的聞き取りやすい話し方と発音をしてくれるので会話を楽しむことが出来ますが、いざ校外に出てCanterburyやLondonなどを訪れてみると、道行く人々の会話を聞き取ることに苦戦します。その度に自分の力不足を思い知らされますが、負けてなるものかと更なる向上のため日々の勉強に力を注ごうと思います。

 Canterburyの町並みは古くからある大聖堂をはじめ、教会や建物が建設当時そのままの形で残されているため、歴史ある風景を楽しめます。私は運良く一番面白みを感じたCanterbury TourismというOptionに参加することができ、毎週月曜の午後からCanterburyの観光名所を解説してもらいながら巡ることが出来ました。とても良い体験ばかりで、記憶に残すとともに数え切れないほどの写真も撮りました。
 こちらに来て間もなく開催されたFood&Drink FestivalをはじめLondon tripなど友だちとの楽しかった思い出のほか、悩みごとに苦しんでいた日々も、今となってはとても充実した時を過ごせていたなと思います。

 思い描いていた留学とは少し異なったものになりましたが、高校生の頃から念願だったイギリス留学を掛け替えのないものにすることが出来たのは、全て自分と関りのある方々があってこそだとありがたく思っています。
 日本に帰国してからも、ここで培ってきたもの全てを生活に活かしていきます。


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